盛土材の天日乾燥の画像

問題

工事現場から発生した細粒分が多い高含水比の建設発生土を盛土に利用する場合の土質改良方法を2つあげ、その改良方法を実施する際の留意事項をそれぞれ解答欄に簡潔に記述しなさい。
ただし、改良方法を実施する際の留意事項には、降雨に対するシート等による覆い対策及び環境対策に関するものは除く。

 

解答

解答

盛土材料は、敷き均し締固めの施工が比較的容易で、締固めた後のせん断強さが大きく、圧縮性が少なく、雨水などの浸食に対して強いとともに吸水による膨潤性の低いことなどが望まれ、粒度のよい礫質土がこれにあたる。盛土材料に細粒分が多い高含水比の建設発生土を使用する場合の土質改良方法と改良時の留意事項は下記です。

土質改良方法 留意事項
水切り 特別な設備は不要であるが、流動性のある土の場合には、仮置き場周辺を透水性のある擁壁で囲む等の工夫が必要になる。
天日乾燥 土を平面上に薄く広げ(厚さ数10cm)、天日にさらして乾燥させる方法であるため、広大な敷地が必要である。
良質土混合 締固め特性を改善するため、対象土と同等程度の良質土の置き場が必要となる。
原位置安定処理 石灰系材料又はセメント系材料を用いて地盤を改良する。その際、現地において試験施工を行って安定処理剤の配合を決定し、バックホウ等を使用して混合し転圧して締固める。