鉄筋の画像

問題

現場で鉄筋を継ぐ場合には、重ね継手とガス圧接継手が多く用いられている。
これらの継手の施工上の注意点をそれぞれ2つあげ、解答欄に簡潔に記述しなさい。
また、継手の検査項目をそれぞれ1つ解答欄に記入しなさい。

 

 

解答

解答

継手の種類には、圧着継手、重ね継手、ねじ加工継手、溶融金属充てん継手、自動ガス圧接継手、モルタル充てん継手、アスファルト接合継手、エンクローズ溶接継手等がある。
このうち、重ね継手とは、コンクリートの中で鉄筋の端部を重ね合わせた継手の事である。加工が比較的容易に行えるが、その機能を表すには、必要な重ね合わせ長さを確保することが必要となる。
また、ガス圧接継手は、同軸上に固定された2本の鉄筋の端部をガスバーナーによって加熱しながら、圧縮力を加えて接合するものです。

施工上の注意 検査項目
 

 

重ね継手

所定の長さを重ね合わせる。
直径0.8mm以上の焼なまし鉄線で数か所緊結することを原則とする。
・重ね継手の長さは、鉄筋直径の20倍以上とする。
・結束線を巻く太さは、できるだけ短いのがよい。
・応力の大きい断面を避けるようにする。
・継手は同一断面に集中することを避ける。
・継手部と隣の鉄筋又は継手部相互のあきは、粗骨材の最大寸法以上で可能な限り大きいことが望ましい。
 

・位置

・継手長さ

 

 

ガス圧接継手

降雨時、強風時または気温が0℃以下の時には作業をしない。
圧接端面の錆び、油脂、塗料などの付着物を完全に除去する。
・圧接工は、JIS Z 3881に基づき、(社)日本圧接教会で認定された有資格者であること。
・種類の異なる鉄筋相互を圧接してはならない。
・同一種類の鉄筋でも、その径または呼び径の差が7mmを超える場合には、原則として圧接してはならない。
・圧接箇所は部材同一断面上に集中させないで、互いに鉄筋径の25倍以上離して配置する。
・圧接面は鉄筋軸線にほぼ直角とし、接合部は完全な金属肌でなければならない。
 

・位置

・外観検査

・超音波探傷検査