
問題
盛土の締固め度や強度特性は材料試験に基づいて設計されており、実際に盛土を施工した場合、所要の締固め度が得られないことがある。
設計と施工で品質の差が生じる要因を二つ解答欄に簡潔に記述しなさい。
解答

盛土の締固めや強度特性は、材料試験に基づいて設計されるが、実際に盛土を施工した場合、所要の締固め度や強度が得られず、圧縮沈下が生じることがある。
この場合、設計と施工で品質に差が生じる要因としては、下記の事が考えられる。
- 施工含水比の調整の不適切。(盛土材料の含水比を出来るだけ最適含水比に近づけられるような処置をしなかった)
- 土質条件に適合しない締固め機械の選択。(盛土材料の土質に応じて適切な機種および重機の選定をミスした)
- 盛土材料のバラツキによる。(土質性状は同一箇所でも土性が複雑に変化しており、締固め方法が同じでも結果に差が生じる)
- 1層の敷均し厚の不適切(高まきのため、均一な締固めが得られなかった)
- 施工中の排水処理が不十分であった。(雨水の滞水や浸透を防ぐ為、盛土表面水処理として、4%程度の横断勾配をつけて施工しなかった)
- 盛土中に地下水が浸透し十分な締固めが得られなかった。(サンドマットや排水溝に砂あるいは切り込み砂利などを充てんし、地下水を盛土敷外に排水する処置をとらなかった)
- 運搬機械の走行路を1か所に固定したため締固め効果が一様でなかった。(運搬機械の走行による締固め効果が得られるように、走行路を固定せずに作業を行わなかった)
上記を参考にして2つ解答欄に記載する。