問題
「土木工事安全施工技術指針」に定められている型枠支保工の組立て等の作業の安全に関する留意事項を二つ解答欄に簡潔に記述しなさい。
解答
国土交通省で規定されている「土木工事安全施工技術指針」第9章第3節による型枠支保工の組立て等の作業の安全に関する留意点は下記です。
- 型枠支保工を組み立てる時は、組立図を作成し、その組立図に従って組み立てること。
- 型枠支保工は、倒壊事故を防止する措置を講じたものとする。
- 材料は、著しい損傷、変形または腐食があるものを使わない。
- 型枠支保工の組立て・解体の作業は、技能講習を修了した作業主任者の直接の指揮により行う。
- 強風、大雨等の悪天候のため、作業の実施について危険が予想されるときは、作業を中止する。
- 支柱、はり又ははりの支持物の主要な部分の鋼材およびパイプサポートには、規格品または規程の物を使用する。
- 型枠が曲面の場合には、控の取付け等、型枠の浮き上がりを防止するための措置を講じる。
- 支柱の継手は突合せまたは差し込みとし、鋼材はボルト、クランプ等を用いて緊結する。
- 支柱の沈下、滑動を防止するため、必要に応じ敷砂・敷板の使用、コンクリート基礎の打設、杭の打込み、根がらみの取付け等を行う。
- 型枠支保工は、型枠の形状、コンクリートの打設方法等に応じた堅固な構造の物とする。
- 支柱は大引きの中央に取り付ける等、偏心荷重がかからないようにする。
- 型枠支保工の組立て、解体の作業では、作業区域には関係者以外の立ち入りを禁止する。
- 型枠支保工の組立て、解体の作業では、材料、工具の吊り上げ、吊り下げには吊り網、吊り袋を使用する。
- 鋼管支柱は、高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設け、堅固なものに固定する。
- パイプサポートは、3本以上継いで用いない。
- パイプサポートを継いで用いる時は、4個以上のボルトまたは専用の金具を用いる。
- 鋼管枠と鋼管枠との間には、交差筋交いを設ける。
以上から2つを選択して記述する。
型枠にはコンクリート以外にどんな荷重が作用するかな?
型枠自体の荷重や鉄筋、作業員や用具、衝撃、振動、風圧、水圧、地震などの荷重を受けるよ。
それから、生コンの打込み速度が速かったり、打設当日の気温が低いときや、生コンのスランプが大きくて柔らかい時などは型枠の受ける側圧が大きくなるので注意が必要だ。