法面保護工の画像

問題

以下に示す植生工と構造物による法面保護工の中から工法を各々1つ選び、その工法の
目的と施工上の留意点を解答欄に簡潔に記述しなさい。

(施工区分)             (工法)
1. 植生工……………………………… 種子散布工,植生基材吹付工
2. 構造物による法面保護工………… 現場打ちコンクリート枠工,吹付枠工

 

回答

解答

法面保護工の目的および施工の留意点に関しては、「道路土工‐切土工斜面安定工指針」に記されている。
法面保護工の目的については、「8‐1 法面保護工の種類と目的に記されている

 

法面保護工の目的と施工上の留意点

施工区分 工法 目的 施工上の留意点
 

 

植生工

種子散布工
  • 法面浸食防止
  • 凍上崩落抑制
芝が生育するまでに時間がかかるので、比較的法勾配がゆるい透水性のよい安定した法面に適している。
降雨の直前や降雨の中での施工は避ける。
種子基材吹付工
  • 法面浸食防止
  • 凍上崩落抑制
切土法面に適し、急勾配の場所での施工が可能。
法面に表流水の影響、湧水がないことを確認してから施工する。
 

 

構造物による法面保護工

現場打ちコンクリート枠工
  • 法面表層の崩落防止
  • 岩盤の剥落防止
湧水を伴う風化岩や法面の安定性に不安がある長大法面、コンクリートブロック枠では崩落のおそれがある場所などに用いられる。
法面の状況に応じて、枠の交差部分にすべり止めのアンカーバーを設ける。
吹付枠工
  • 法面表層の崩落防止
  • 岩盤の剥落防止
亀裂の多い岩盤法面や、早期に保護する必要のある法面等に用いられる。
法面の状況に合わせて各種の形状の施工が可能である。
凹凸の著しい法面では、型枠の組立直前に、凹凸を少なくする下地吹付を行う。