地下排水溝の画像

問題

地表面から約1m 間に含水比の高い軟弱層が存在する水田の地盤上において,道路盛土を行う場合,盛土に先立って行う基礎地盤の強度を高めるための工法名を2つあげ,その施工概要をそれぞれ解答欄に簡潔に記述しなさい。

 

解答

解答

基礎地盤が水田などの場合には、表層に薄い軟弱層が存在していることが多い。
このような軟弱層では、盛土第1層の施工に際してトラフィカビリティの確保が困難であり、また、巻き出した盛土材料の十分な締固めができない等の問題が発生する。
盛土に先立って行う基礎地盤の強度を高めるための工法名と施工概要についての一例を下記にまとめる。

工法名 施行概要
表層混合処理工法(添加材工法) 軟弱な表層粘性土に石灰やセメント等の安定材を混入し、地盤の圧縮性や強度特性を改良する。
掘削置換工法 掘削により軟弱層を取り除いて良質土と置き換える。
プレローディング工法 上部構造物の施工に先立って、あらかじめ盛土荷重などを載荷し、ある放置期間後に載荷重を除去する。
敷設材工法 地表面にせん断強さ又は引張り力の大きな材料(ジオテキスタイルなど)を敷設し、盛土荷重の分散支持を図る。
表層排水工法 表層に地下排水溝などを設け、表層地盤の含水比を低下させ、地盤改良を促進する。
サンドマット工法 透水性の高い砂または砂礫を0.5~1.2mの厚さに敷均し、軟弱層の圧密排水を促進させて、盛土内の水位低下を図る。