土量計算の画像

問題

次の(1)~(3)の記述の(イ)(ロ)(ハ)を求め、それぞれ解答欄に記入しなさい。
ただし、(1)~(3)の共通条件として、基礎地盤の沈下等による土量のロスはないものとし、土量変化率は現場内の切土および発生土ともにL=1.20、C=0.80とする。

(1)50,000m3の盛土の施工にあたり、現場内での5,000m3(地山土量)を流用し、不足土を土取場から補うものとすれば、土取場から掘削すべき土量(地山土量)は、(イ)m3となる。

(2)50,000m3の盛土の施工にあたり、現場内での発生土12,000m3(ほぐし土量)を流用し、不足土を土取場から補うものとすれば、土取場から運搬すべき土量(ほぐし土量)(ロ)m3となる。

(3)50,000m3の盛土の施工にあたり、現場内での発生土24,000m3(ほぐし土量)を流用して行うものとすれば、不足盛土量(締固め後)(ハ)m3となる。

 

解答

解答

求める作業量Qと取り扱う土量qの状態(地山・ほぐし・締固め))が異なる場合は、土量換算係数fにより土量の換算を行う必要がある。
本設問は、それぞれの状態における土量換算係数を理解し、計算するものである。

土量換算係数fの値

基準作業量q | 求める作業量Q 地山の土量 ほぐした土量 締固め後の土量
地山の土量 1 L C
ほぐした土量 1/L 1 C/L
締固め後の土量 1/C L/C 1

※LおよびCは土量の変化率

(イ)57,500m3

 50,000m3の盛土(締固め土量)の施工で、切土5,000m3(地山土量)を流用し、不足土量として土取場から掘削する土量(地山土量)を求める。

5,000×C=5,000×0.80=4,000m3

盛土不足分を求め、地山土量に換算する。

50,000-4,000=46,000m3 (締固め土量)
46,000×1/C=46,000×1/0.80=57,500m3 (地山土量)

(ロ)63,000m3

 50,000m3の盛土(締固め土量)の施工で、発生土12,000m3(ほぐし土量)を流用し、不足土を土取場から運搬する土量(ほぐし土量)を求める。

12,000×C/L=12,000m3×0.80/1.20=8,000m3

盛土不足分を求め、運搬土量(ほぐし土量)に換算する。

50,000-8,000=42,000m3(締固め土量)
42,000×L/C=42,000×1.20/0.80=63,000m3(ほぐし土量)

(ハ)34,000m3

 50,000m3の盛土(締固め土量)の施工で、発生土24,000m3(ほぐし土量)を流用した場合の、不足盛土量(締固め土量)を求める。

24,000×C/L=24,000×0.80/1.20=16,000m3

盛土不足分を求める。

50,000-16,000=34,000m3(締固め土量)