コンクリートの天端均しの画像

問題

コンクリート構造物のコンクリートの打込みにおいて,コールドジョイントの発生を防ぐための対策を2つ解答欄に簡潔に記述しなさい。

 

解答

解答

コンクリート標準示方書の定義では、コールドジョイントとは、継続してコンクリートを打込む場合、先に打込んだコンクリートと後から打込んだコンクリートとの間の、完全に一体化していない、施工不良による継ぎ目のことである。

コールドジョイントは以下に示すような3つの原因が複雑に絡みあって起こる。
1)下層コンクリートに上層コンクリートを打ち重ねるまでの時間間隔
2)使用材料や配合、環境条件、施工などによって変化する下層コンクリートの品質
3)打ち重ねる場合の、上下層間隔の処理方法

コールドジョイントの発生を防止するための対策は、下記のとおりである。

1. 打ち継ぐにあたり、既に打ち込まれたコンクリート表面のレイタンスを完全に取り除き十分水を打って給水させ、モルタル等を塗布して打ち継ぐ。

2. 打ち重ね時間は外気温が25度を超えるときは2時間以内、25度以下のときは2.5時間以内として施工する。

3. 外気温が高くコールドジョイントが発生しやすい場合は、遅延形AE減水剤を使用する。

4. 打込み速度を1~1.5m/30分以下とし、ブリーディングの発生を極力抑える。

5.新旧の打ち継ぎ目は、内部振動機を旧打設面に10cm以上貫入させ、ていねいに締固める。

6. 先に打込んだコンクリート表面を乾燥から防ぐために、日よけや風よけ対策を行う

7. 適切な許容打ち重ね時間間隔を定め、それを余裕をもって守られるような施工計画を立てる。

8. 打込み中、先に打ったコンクリートの凝結がプロクター貫入抵抗針装置で測って0.01N/m㎡以上とならないうちに、次のコンクリートを重ねる。

など