
問題
コンクリートは、一般的に製造・運搬・打込み・締固め・養生の順序で施工される。
このうち「コンクリート標準示方書(施工編)」に定められている、コンクリートの打込みにあたっての留意点を三つ解答欄に簡潔に記述しなさい。
解答

「コンクリート標準示方書(施工編)」では、コンクリートの打込み作業時の留意点として、次のように定められている。
1 | コンクリートの打込み作業にあたっては、鉄筋の配置や型枠を乱さない。 |
2 | 打込んだコンクリートは、材料分離してしまうため型枠内で横移動させてはならない。 |
3 | 打込み中に著しい材料分離が認められた場合には、材料分離を防止する手段を講じる。 |
4 | 一区画内のコンクリートは、打継ができないよう打込みが完了するまで連続して打込む。 |
5 | コンクリートは、原則としてその表面が一区画内でほぼ水平になるように打込む。 |
6 | コンクリート打込み1層の高さは、締固め能力を考慮して定める。 |
7 | コンクリートを2層以上に分けて打込む場合、上層のコンクリートの打込みは、下層のコンクリートが固まり始める前に行い、上層と下層が一体となるように入念に施工する。 |
8 | 型枠が高い場合には、型枠に投入口を設けるか、縦シュートあるいはポンプ配管の吐出口を打込み面近くまで下げて、コンクリートを打込む。 |
9 | シュート、ポンプ配管、バケット、ホッパー等の吐出口と打込み面までの高さは、1.5m以下を原則とする。 |
10 | コンクリートの打込み中、表面にブリーディング水がある場合には、適当な方法でこれを取り除いてからコンクリートを打込む。 |
11 | 許容打ち重ね時間間隔の標準は、外気温が25℃を超える場合2時間以内、外気温が25℃以下の場合2.5時間以内とする。 |
12 | コールドジョイントが発生しないよう、一施工区間の面積、コンクリートの供給能力、許容打ち重ね時間間隔等を定める。 |
13 | 壁や柱のような高さが大きいコンクリートと連続している場合には、沈下ひび割れを防止するためコンクリート1回の打込み高さや打ち上がり速度を調整する。打ち上がり速度は各種条件で異なるが、一般の場合30分につき1.0~1.5m程度を標準としている。 |
14 | コンクリートを直接地面に打込む場合には、あらかじめ均しコンクリートを敷いておく。 |
ここでの許容打ち重ね時間間隔とは、コンクリートを練混ぜ始めてから下層のコンクリートの打込みが完了した後、静置時間をはさんで上層のコンクリートが打込まれるまでの時間を指している。
上記を参考にして、3つ選択し簡潔に記述する。

他にもコンクリート打込み時に浮き出てきたブリーディング水はスポンジなどで吸って排除してあげてね。

打設面に水がたまるあの現象のことだね。
あの水があると金ごてでの表面仕上げができないからね。

12番のコールドジョイントってなに?

コールドジョイントは硬化したコンクリート面にあらたに生コンを打ち継いだときの接合部のことだよ。
内部振動機で一体にすることができないので、接合部に線が入ってしまうんだ。
そうならないように注意してね。

気をつけます!