コールドジョイントの画像

問題

コンクリートの用語及び施工に関する下記の(1)(2)について解答欄に記述しなさい。

(1)コールドジョイントの用語の説明と、暑中コンクリートの施工においてコールドジョイントの発生を防止するための施工上の対策を1つ解答欄に記述しなさい。

(2)初期凍害の用語の説明と、寒中コンクリートの施工において初期凍害の発生を防止するための施工上の対策を1つ解答欄に記述しなさい。

 

解答

(1)
■コールドジョイントの用語の説明

多量のコンクリートを打設する場合、先に打設したコンクリートが硬化し、新しいコンクリートと一体化せず生じてしまう継ぎ目。

■防止するための施工上の対策

1. 打ち重ね時間は、外気温が25度を超えるときは2時間以内、25度以下の場合は2.5時間以内とする。

2. 打ち継ぎ、打ち重ねにおいてはレイタンス等不純物をよく取り除き打ち継ぐ。

3. 暑中などの外気温が高いときは、高性能AE減水剤などを使用して凝結を遅らせて打ち継ぐ。

4. 新旧の打ち継ぎ面は、内部振動機を旧打設面に10cm程度挿入して締め固める。

など

(2)
■初期凍害の用語の説明

冬季にコンクリート打設後、凝結初期のコンクリート組成体内の微細な空隙中の水分が凍結融解を繰り返し、ひび割れを発生させる減少

■防止するための施工上の対策

寒中コンクリートの施工にあたっては、コンクリートが凍らないように、また、寒冷下においても一定のの品質が得られるように、材料、配合、練混ぜ、運搬、積込、養生、型枠及び支保工などについて適切な対応を行う。
主な凍結の防止対策は以下の通りとなる。

1. 凍結した骨材または氷雪が混入した骨材はそのまま使用しない。

2. コンクリートの温度を上げるために、水または骨材を加熱する。

3. コンクリートの運搬および打込みは、コンクリートの温度がなるべく下がらないように適切に行う。

4. 打設時のコンクリートの温度は、構造物の断面寸法、気象条件を考慮して、5度~20度の範囲内に保つ。

5. コンクリートの打設時には、鉄筋、型枠等に氷雪を付着させない。

6. 打込まれたコンクリートの露出面が外気に長時間さらされることがないようにし、特に風からは注意して防護する。

7. AE剤使用により気泡を連行し、凍結膨張圧を減少させ、ひび割れを防止する。

など