問題

コンクリートの施工に関する記述として適切でないものを次の①~⑩から3つ抽出し、その番号をあげ、適切でない箇所を訂正して解答欄に記入しなさい。

1. コンクリートは、沈下ひび割れ、プラスティック収縮ひび割れ、温度ひび割れ、自己収縮ひび割れあるいは乾燥収縮ひび割れなどの発生ができるだけ少ないものでなければならない。

2. コンクリート施工段階に発生する主なひび割れとしては、沈下ひび割れやプラスティック収縮ひび割れがあり、沈下ひび割れを防ぐためには、凝結効果を有する混和材料を用いることが有効である。

3. 乾燥収縮の抑制には、単位水量をできるだけ少なくすること、また、吸水率の大きい骨材やヤング係数の小さい骨材を使用しない。

4. マスコンクリートでは、温度ひび割れ防止の観点から、中庸熱ポルトランドセメントのような低発熱型のセメントを用いることが望ましい。

5. 表面のひび割れが少なく、耐久性や水密性に優れたコンクリート構造物を構築するには、運搬、打込み、締固めなどの作業に適する範囲内で、できるだけ単位水量を少なくし、材料分離の少ないコンクリートを使用する。

6. 再振動を適切な時期に行うと、コンクリートは再び流動性を帯びてコンクリート中にできた空隙や余剰水が少なくなり、コンクリートの強度や沈下ひび割れの防止などに効果があるため、再振動はできるだけ早い時期がよい。

7. 仕上げ作業後、コンクリートが固まり始めるまでの間に発生したひび割れは、散水又は再仕上げによって修復しなければならない。

8. ブリーディングが発生している段階で過度にならしを行うと、表面近くにセメントペーストが集まって温度ひび割れが発生しやすい。

9. 打上り面の表面仕上げの金ごてをかける時期は、コンクリートの配合、天候、気温などによって相違するが、指で押してもへこみにくい程度に固まった時が目安となる。

10. コンクリートの露出面は、表面を荒らさないで作業ができる程度に硬化した後に、養生マット、布などをぬらしたもので覆うか、又は散水、湛水を行い、湿潤状態に保たなければならない。

 

 

回答

3. 吸水性の大きい → 吸水性の小さい

6. 再振動はできるだけ早い → 再振動はできるだけ遅い

7. 散水または再仕上げ → タンピングまたは再仕上げ