
問題
軟弱地盤上に盛土を行う場合に想定される変状現象を下記の中から2つ選び、それに対応する対策工法を1つ選び、その概要を解答欄に簡潔に記述しなさい。
ただし、対策工法は、異なるものを記述すること。
【変状現象】: 【沈下】 【側方流動】 【すべり破壊】
【対策工法】: 【押え盛土工法】【軽量盛土工法】【サンドドレーン工法】【盛土補強工法】【深層混合処理工法】【盛土荷重載荷工法】
解答

変状現象は、沈下、側方流動、すべり破壊となり、各変状現象に対する対策工法は、下記のようになる。
■沈下
「軽量盛土工法」「サンドドレーン工法」「深層混合処理工法」「盛土荷重載荷工法」
■側方流動
「押え盛土工法」「サンドドレーン工法」「盛土補強工法」「深層混合処理工法」
■すべり破壊
「押え盛土工法」「盛土補強工法」「深層混合処理工法」
上記の中から、変状現象と対策工法の組み合わせを2つ選んで記述
「押え盛土工法」
盛土本体の側方部に盛土を行って押さえることにより、すべりに対する抵抗モーメントを増加させて、盛土のすべり破壊を防止する。盛土の側面が急に高くならないので、側方流動も小さくなる。
「軽量盛土工法」
盛土本体の重量を軽減し、原地盤へ与える盛土の影響を少なくなる工法で、盛土材として、発泡スチロール、軽石、スラグなどが使用される。
「サンドドレーン工法」
地盤中に適当な間隔で鉛直方向に砂柱やカードボードなどを設置し、水平方向の圧密排水距離を短縮して、圧密沈下を促進するとともに強度増加を図る。
「盛土補強工法」
盛土中に鋼製ネット、帯解またはジオテキスタイルなどを設置して、地盤の側方流動およびすべり破壊を抑止する。
「深層混合処理工法」
軟弱地盤の地表から所定の深さまでの区間を、セメント又は石灰などの安定材と原地盤の土とを混合し、柱体状または全面的に地盤を改良することで沈下及びすべり破壊を防止する。
「盛土荷重載荷工法」
盛土や構造物の計画されている地盤にあらかじめ荷重を載荷して沈下が促進した後であらためて計画構造物を構築し、構造物の沈下を軽減させる。