型枠支保工の画像

問題

コンクリート構造物の施工(鉄筋工,型枠工及び支保工)に関する内容の記述として適切でないものを次の1~10から3つ抽出し、その番号をあげ、適切でない箇所を訂正して解答欄に記入しなさい。

1. 鉄筋のかぶりを正しく確保するためのスペーサの選定と配置にあたっては、使用箇所の条件、固定方法及び鉄筋の質量、作業荷重等を考慮し、必要な間隔に配置する。

2. 型枠の締付けにはボルト又は棒鋼を用いるのを標準とし、これらの締付け材は、型枠を取り外した後、コンクリート表面に残しておいてはならない。

3. 型枠及び支保工の組立ては、要求される精度が満足されているか、コンクリートの打込み後に組立て精度を確認しなければならない。

4. 型枠及び支保工の鉛直方向荷重の計算に用いる普通コンクリートの単位容積質量は、1800 kg/m3として計算することを標準とする。

5. 鉄筋の継手に、重ね継手、ガス圧接継手、溶接継手、機械式継手を用いる場合は、「鉄筋定着・継手指針」に従うことを原則とする。

6. 継足しのために、構造物から露出させておく鉄筋は、損傷、腐食等を受けないよう防せい材を塗布したり、高分子材料の皮膜で包んで保護する方法がある。

7. エポキシ樹脂塗装鉄筋の加工及び組立てにあたっては、塗膜の材質を害さないよう特性に応じた適切な方法で実施する。

8. やむを得ず溶接した鉄筋を曲げ加工する場合は、加工性及び信頼性を考慮し、溶接した部分より鉄筋直径の5倍以上離れたところで加工する。

9. 鉄筋の加工は、機械加工により太い鉄筋でも常温における曲げ加工が可能であるので、常温加工を原則とする。

10. 型枠を取り外す順序は、柱、壁等の鉛直部材については、スラブ、はり等の水平部材の型枠よりも遅く取り外すのが原則である。

 

回答

解答

コンクリート標準示方書」に定められている、コンクリート構造物(鉄筋工、型枠工および支保工)の施工に関する一般的な基本原則に照らして適切でないものは、問題の中では下表になります。

誤りの番号 適切でない箇所 適切でない箇所の訂正
3 打込み後に 打込み前に
4 1800 kg/m3 2400 kg/m3
8 5倍以上 10倍以上
10 遅く取り外す 早く取り外す

上記の中から、3つを選択して記述すればよい。

要約

よく聞く鉄筋のかぶりって何のこと?

解答

鉄筋のかぶりとは、鉄筋とコンクリート表面までの最短距離のことだよ。
適切なかぶりをとることで、鉄筋を腐食から保護することができる。

スペーサーなどでかぶりをとらずに型枠と鉄筋が密着している状態で生コンを打設すると、型枠をはずすと表面に鉄筋がむき出しになってしまい、そこからサビてしまうよね。

要約

鉄筋とコンクリートを一体化させることが大事なんだね。
よくわかりました。
ありがとうございます!