左官屋の画像

問題

コンクリートの打込み、締固め及び仕上げに関する記述として適切でないものを次の1~10から3つ抽出し、その番号をあげ、適切でない箇所を訂正して解答欄に記入しなさい。

1. 打ち込んだコンクリートの水分が型枠に吸われると、よい仕上り面が得られないことが多いため、吸水するおそれのある部分は、あらかじめ湿らせておく。

2. シュートを用いる場合には、材料分離を防ぐために縦シュートを使用することを標準とし、斜めシュートを用いる場合には、シュートの傾きを水平0.5に対して鉛直1程度を標準とする。

3. コンクリートは、打上り面がほぼ水平になるように打ち込むことを原則とし、コンクリートの1層の高さは、使用する内部振動機の性能などを考慮して40~50 cm 以下を標準とする。

4. コンクリートを2層以上に分けて打ち込む場合、各層相互が一体となるよう許容打重ね時間間隔の標準が決められており、外気温が25℃以下の場合には2.5時間、25℃を超える場合2.0時間以内とされている。

5. コンクリートの打上り速度は、一般の場合には30分当たり1.0~1.5 m程度を標準とする。

6. スラブ又は、はりのコンクリートが壁又は柱のコンクリートと連続している場合には、沈下ひび割れを防止するために、連続してなるべく速やかにコンクリートを打ち込むことを標準とする。

7. 締固めにあたっては、上下層が一体となるように、内部振動機を下層のコンクリート中に5cm程度挿入する。

8. 1箇所当たりの締固め時間の目安は一般には5~15秒程度であり、表面に光沢が現れてコンクリート全体が均一に溶けあったように見えることを確認したら、内部振動機をなるべくすばやく引き抜く。

9. 仕上げ作業後、コンクリートが固まり始めるまでの間に発生したひび割れは、こてによるタンピング又は再仕上げによって修復する。

10. 滑らかで密実な表面を必要とする場合には、作業が可能な範囲内で、できるだけ遅い時期に、金ごてで強い力を加えてコンクリート表面を仕上げる。

 

回答

解答

コンクリート標準示方書(施工編)」に定められている、コンクリートの打込み、締固め及び仕上げ施工に関する規程に反する、適切でないものは、2、6、7、8である。
「適切でない箇所」と「適切でない箇所の訂正」を示すと、下記の通りである。

誤りの番号 適切でない箇所 適切でない箇所の訂正
2 水平0.5に対して鉛直1程度 延長1に対して水平2
6 連続してなるべく速やかに 水平部(梁)手前で一旦打ち止め1~2時間ほど待って十分沈下させた後打ち継ぐ。
7 5cm 10cm
8 なるべくすばやく ゆっくり鉛直に