掘削の画像

問題

下図は、誘導者及び地山掘削作業主任者を配置して、油圧ショベル(バックホウ)で構造物の床掘を行い、ダンプトラックに掘削土の積込み作業を行なっている現場状況である。
この油圧ショベル(バックホウ)の掘削、積込み作業時における潜在している危険又は有害要因(予想される労働災害)を2つあげ、その防止対策をそれぞれ解答欄に簡潔に記述しなさい。
ただし、ダンプトラック作業及び第3者の侵入に関する記述は除く。

油圧ショベル(バックホウ)による掘削土の積込み作業状況図

 

回答

解答

油圧ショベル(バックホウ)は、バケットを車体側に引き寄せて掘削する仕様で、重機を据え付けた地盤より低いところを掘るのに適した重機であり、溝掘り、ビルの根切り、法面の整形などに使用される。この油圧ショベル(バックホウ)の掘削、積込時における労働災害要因とその防止対策については下記を参考にしてください。

滞在している危険または有害要因

(予想される労働災害)

その防止対策
油圧ショベル(バックホウ)の足元が緩み転倒
  • 地盤の不同沈下を防止するため、軟弱な足元は敷き鉄板を敷いて補強する。
  • 法肩、溝等の近くに寄り過ぎない。
  • 作業開始前に地山を点検する。
油圧ショベル(バックホウ)の過掘りによる掘削斜面の崩壊
  • 地山の掘削作業主任者等の有資格者を配置し、状況を監視する。
油圧ショベル(バックホウ)が掘削箇所へ転落
  • キャタピラを掘削法面に対して直角にし、危険が発生した場合にはすぐに退避する。
油圧ショベル(バックホウ)と誘導者の接触
  • 作業(旋回)範囲内は立入禁止措置をし、誘導者の誘導に従う。
掘削バケットとダンプトラックの接触
  • バックホウの運転手は、バケットをダンプトラックの運転席の上を通過させない。
  • 指定された走行経路を走行し、誘導者の誘導に従う。
  • 合図方法を作業前に確認し、見やすい場所での合図を徹底する。(見込み運転の禁止)
掘削箇所へ転落(作業員)
  • 開口部に墜落防止柵を設ける。昇降設備を設置し固定する。